積雪寒冷地における集中型バイオガスプラントの構築とその稼働状況

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  • セキセツ カンレイチ ニ オケル シュウチュウガタ バイオガスプラント ノ コウチク ト ソノ カドウ ジョウキョウ

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抄録

本研究の目的は、集中型バイオガスプラントにおける、稼働状況、消化液の利用状況ならびに経済収支の調査である。プラントの原料投入量は61.3t/日であり、計画処理量に対し71%となっていた。原料の平均滞留日数は52.2日であり、設計値37日に比べ長かった。バイオガス発生量は平均2338m3/日、メタン濃度は57.6%であり、ほぼ理論値どおりであった。発生したバイオガスは、発電機での消費量が92%を占めており、ガスボイラや余剰ガス燃焼装置での利用はわずかであった。平均発電量は3742kWh/日であり、このうちの54%が施設内で利用され、46%が売電されていた。消化液には肥料成分が豊富に含まれており、消化液の散布面積は561ha、散布量は18440tまで増加した。プラントの収入源はプラント利用料金、売電料金、消化液散布料金、有機性廃棄物処理料金などが大きく、経済収支はプラスで運営されていた。

収録刊行物

  • 農業施設

    農業施設 41 (4), 15-23, 2011-03

    つくば : 農業施設学会

参考文献 (16)*注記

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