小ギクの交配で得られた実生個体の開花期および花色

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タイトル別名
  • The flowering time and flower color of seedlings obtained by crossing of small-flowered chrysanthemum cultivar
  • ショウギク ノ コウハイ デ エラレタ ミショウ コタイ ノ カイカキ オヨビ ハナイロ

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抄録

宮城県の気象条件下で需要期に開花する小ギク品種を育成するため,県内主要栽培品種を含む8月咲きおよび9月咲き小ギク18品種を相互交配し,得られた実生個体の自然開花期および花色の分離を調査した。その結果,定植した実生のうち,盆向け市場出荷が可能な開花期であった実生の割合は,8月咲き同士の組み合わせでは28.7~29.9%,8月咲きと9月咲きの組み合わせでは1.6~17.5%,9月咲き同士では0.2~1.2%であった。同様に彼岸向け市場出荷が可能な開花期であった実生の割合は,8月咲き同士の組み合わせでは3.5~5.0%,8月咲きと9月咲きの組み合わせでは6.4~16.5%,9月咲き同士では18.6~23.0%であった。花色の分離は,黄色同士の交配では黄色が100%,黄色と白色の交配では,黄色と白色系がほぼ1対3に分離した。白色同士の交配では,白色系出現率が約42.3~66.7%,紅色または赤色同士では,紅色系出現率が51.9~88.5%であった。

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