書誌事項

タイトル別名
  • A new peach cultivar 'Okayama PEH 9 go'
  • モモの新品種'さきがけはくとう'
  • モモ ノ シン ヒンシュ'サキガケハク トウ'
  • モモ ノ シン ヒンシュ'オカヤマ PEH9ゴウ'

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説明

‘岡山PEH9号’は,岡山県農林水産総合センター農業研究所において育成された中生のモモ新品種で,その来歴及び特徴は次のとおりである。1. ‘岡山PEH9号’は,‘清水白桃RS’を自然交配させて育成したモモ新品種で,2005年に採種した種子を,同年秋に播種して育苗し,2006年に育種圃場へ定植した。その後,1次選抜試験で有望と判定されたため,2012年から‘岡山モモ17号’の系統名で2次選抜試験を実施した。その結果,‘白鳳’に比べて果実品質が優れ,果皮着色が少なく,栽培しやすいことが明らかとなり,2015年2月に品種登録を出願申請し,2015年7月に‘岡山PEH9号’の品種名で出願公表された。2. 樹の大きさは大で開張し,樹勢はやや強で,開花期は‘白鳳’よりやや早く,花粉を有している。3. 果実の大きさは,‘白鳳’と同程度で,有袋栽培では果皮着色は少ない。果肉は乳白色で,果肉着色は無い。糖度は‘白鳳’より高く,肉質は軟らかくて,ややち密で,果汁が多いため,食味評価は‘白鳳’より優れる。4. 収穫期は‘白鳳’より2日程度早く,育成地においては7月中下旬である。核は粘核で,核割れは少なく,生理的落果も少ない。

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