雨竜沼湿原における主要植物3種のエゾシカによる花茎被食状況

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タイトル別名
  • Sika deer browsing rates on inflorescences of three primary plants in Uryunuma mire, Hokkaido
  • アマリュウヌマ シツゲン ニ オケル シュヨウ ショクブツ 3シュ ノ エゾシカ ニ ヨル カケイ ヒショク ジョウキョウ

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抄録

2015年頃からエゾシカの侵入が確認され始めた雨竜沼湿原において,主要な高茎草本3種の花茎に対する被食状況を2017年及び2018年の結実期に調査した結果,ゼンテイカでは調査地内の99%の花茎が被食されていることが明らかになった。また,ナガボノワレモコウとコバギボウシについても花茎被食率が57~91%であり,ほぼ全域で被食が確認された。花茎に対する強度の被食圧は,個体数を減少させるだけでなく,植生を変化させる可能性がある。被食率の高い種を含め湿原を特徴づける重要な群落を保存するための対策を急ぐ必要がある。

収録刊行物

  • 環境科学研究センター所報

    環境科学研究センター所報 (8), 65-69, 2019-02

    札幌 : 北海道立総合研究機構環境・地質研究本部環境科学研究センター

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