「とあって」と「にあって」の意味と用法 : 「ある」の後置詞化と状況の指示的特性

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タイトル別名
  • トアッテ ト ニアッテ ノ イミ ト ヨウホウ : アル ノ コウチシカ ト ジョウキョウ ノ シジテキ トクセイ
  • Meaning and Usages of "to-atte" and "ni-atte" : Postpositionarization and Situational Indicative Features of "aru"

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説明

多義的な動詞「ある」が文法化した形式である「とあって」と「にあって」には一定の事態・状況に対処する姿勢をあらわす。また、テ形動詞性後置詞の一種として、「とある」「にある」の接続成分としての連続性が観察される。さまざまな用例の検証から、「とあって」は事態・状況の<受動的な受容>、「にあって」は<能動的な享受>、という意味的特徴を明らかにした。こうした事態の指示的特性は、文脈の展開上、重要な役割を担い、イベントの所在を明らかにする意図が見られる。本稿では「ということで」「とあれば」「をうけて」などの周辺にある表現形式にも言及した。

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