組立・分解を意図した中学校技術科における実習題材の開発

書誌事項

タイトル別名
  • Development of teaching materials for training in junior high school technology course which aimed at assembling and decomposition
  • クミタテ・ブンカイ オ イト シタ チュウガッコウ ギジュツカ ニ オケル ジッシュウ ダイザイ ノ カイハツ

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抄録

本研究は,組立・分解を可能とする木材の接合方法について検討し,中学校技術科の「材料と加工の技術」において,組立・分解を意図した実習題材を実践するための学習プログラムを開発して,教材化することを主な目的とした。まず,キャップボルトによる木材の接合性能について調べ,最適な接合条件を検討した。次に,キャップボルト接合を施した作品を長期間使用することを想定して,組立・分解を複数回繰り返すことによる接合履歴を受けた場合における強度性能について検討した。さらに,技術科の授業において組立・分解を意図した実習題材を製作するために必要となる専用工具,冶具およびキャップ木ねじを考案開発するとともに,それらの性能評価を行った。得られた結果から,最終的に考案開発することができた 2 段錐,固定冶具およびキャップ木ねじを用いれば,中学生にとって比較的容易に,しかも安全な木材の下穴加工と接合が可能となることが明らかとなり,組立・分解を意図した実習題材による授業実践が可能であることが示唆された。

福岡教育大学紀要. 第三分冊, 数学・理科・技術科編

Bulletin of University of Teacher Education Fukuoka. Part III, Mathematics, natural sciences and technology

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