パリセードグラスMG-5の不耕起栽培試験

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  • パリセードグラス MG-5 ノ フコウキサイバイ シケン

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不耕起トウモロコシ播種機の適用性拡大を検討するため、暖地型イネ科牧草のパリセードグラスMG-5の不耕起栽培試験を行った。その結果、不耕起栽培することで、播種に要する作業時間が慣行の耕起栽培と比較して、58%に短縮されると試算された。出芽率は、耕起区の37.0%に対し、不耕起区は68.1%と有意に高く(p<0.05)、草丈も初期生育時から不耕起区の方が高い傾向が認められた(p<0.05)。しかしながら、両区ともメヒシバを主体とする雑草が繁茂した。1番草の刈取り時(7月13日)の乾物収量に占める雑草の割合は、耕起区(90.1%)よりも不耕起区(78.6%)が有意に低かったものの(p<0.01)、パリセードグラスの優占度は両区とも非常に低い結果となった。茎葉処理剤(チフェンスルフロンメチル剤)を散布した場合、イチビやスベリヒユなどの広葉雑草には卓効だったが、イネ科雑草のメヒシバには効果があまり認められなかった。今後の課題として、パリセードグラス栽培時におけるイネ科雑草の防除技術の開発が重要と考えられた。

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