小型容器を用いた市販クロレラ給餌による淡水種輪虫ツボワムシの耐久卵生産とその利用

書誌事項

タイトル別名
  • Resting egg production of the freshwater rotifer Brachionus calyciflorus using a small-scale culture equipment
  • コガタ ヨウキ オ モチイタ シハン クロレラキュウジ ニ ヨル タンスイシュ ワムシ ツボワムシ ノ タイキュウ ランセイサン ト ソノ リヨウ

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抄録

耐久卵からふ化したツボワムシを元種にして耐久卵作成手法を検討した。16ヶ月間冷蔵庫で保存した耐久卵は,地下水を用いて水温25℃では1日間でふ化し,ふ化率は12.3%であった。このツボワムシを用いて植替え間隔を7日間と4日間で培養すると,4日間隔の方が両性生殖誘導が起きやすかった。また,4日間隔で植替えありと植替えなしで32日間培養した結果,平均個体密度は植替えなしの260個体/mLに対して,植替えありは462個体/mLと有意に高かった。なお,植替えありでは32日間にわたり個体密度を100個体/mL以上維持させることができた。ツボワムシの培養に関して,耐久卵からふ化したものを元種とし,本手法による簡便な方法で培養できる可能性が示された。

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