カラマツ心去り正角材(2丁取り)の乾燥特性及び強度特性の解明

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  • カラマツシン サリ ショウカクザイ(2チョウ トリ)ノ カンソウ トクセイ オヨビ キョウド トクセイ ノ カイメイ

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今後,増産が見込まれるカラマツ大径材であるが,この大径材から製材された心去り正角材の乾燥試験及び曲げ強度試験を行い,その利用有効性について検討した。試験の結果,(1)初期推定含水率がおよそ40~50%であったカラマツ心去り正角材の天然乾燥では,1~2年間の天然乾燥でその平衡含水率は16~18%程度となった。(2)14日間の90℃中温乾燥により,カラマツ心去り正角材は含水率12.7%(9.2~16.0%)に仕上がった。(3)9日間の高温セット乾燥では,乾燥による材面割れや内部割れはほとんどなく平均15%程度の含水率に仕上がったがバラツキは大きかった。(4)柾目荷重で行った実大材曲げ試験では,曲げヤング係数及び曲げ強さの平均値は,天然乾燥材が11.25kN/mm2,57.3N/mm2,中温乾燥材が12.74kN/mm2,51.0N/mm2,高温セット乾燥材が10.83kN/mm2,41.1N/mm2であり,天然乾燥材は全体の上位に位置していた。

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