イリザロフ法で治療した外傷性脛骨骨欠損の6例
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説明
外傷性骨脛骨欠損6例に対して, イリザロフ法を用いて治療した. 仮骨延長を行うことにより全例で骨欠損部の再建に成功した. 合併症としては6例中5例に創外固定のピン刺入部感染と, 1例に創外固定器抜去後の延長部以外の部位の骨折が見られた.Healing Indexは平均46と良好であった. 今回の症例の仮骨延長部位とHealing Indexとの関係を検討した. 2ヵ所同時に延長した症例で特に良好な成績となった. 延長部位を最も理想的とされる健常な骨幹端近傍とした症例と比較し, 骨折部位や骨幹部で延長した症例では成績不良であった.骨欠損の位置や合併損傷(骨折)などにより, 必ずしも理想的な部位を延長出来るわけではない. 骨切り・仮骨延長部位の決定に当たっては, 患者に不自由を強いる創外固定装着期間を少しでも短くするため, そして治療後に良好な脚機能を得るため, 慎重な配慮が必要である
収録刊行物
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- 北海道整形外科外傷研究会会誌 = The Journal of Hokkaido Orthopaedic Traumatology Association
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北海道整形外科外傷研究会会誌 = The Journal of Hokkaido Orthopaedic Traumatology Association 20 6-11, 2004-03-31
北海道整形外科外傷研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050283688737634944
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- NII論文ID
- 120006788152
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- ISSN
- 09146083
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles