地域支援における精神障害者の危機に対する看護者の判断・実施過程の構造と特徴 : 入院に至る過程に焦点をあてて

書誌事項

タイトル別名
  • チイキ シエン ニ オケル セイシン ショウガイシャ ノ キキ ニ タイスル カンゴシャ ノ ハンダン ジッシ カテイ ノ コウゾウ ト トクチョウ ニュウイン ニ イタル カテイ ニ ショウテン オ アテテ
  • The Process of Clinical Judgment and Intervention by Nurses in Crisis of Persons with Mental Disorder Living in Community

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抄録

地域で生活する精神障害者に対する看護者の危機介入における判断・実施過程の構造と特徴を明らかにする目的で、看護者9名に半構成的面接を実施した。面接内容の質的帰納的な分析から以下の結果を得た。1.「判断過程」は、当事者の力と病状の両面を捉え、悪化の推測・予測をし、地域生活の限界を査定するという局面で展開されている。「実施過程」は、状態の変化を確認し、意志決定を支え、受診や入院において安心・安全な環境を作り出すという局面で展開されている。2.「判断-実施の過程」は、当事者との関係性を基盤として、相互に関連して展開されており、退院後の地域生活へとつながるよう入院を有意義なものとしている。3.判断と実施の特徴としては以下のことが示唆された。(1)精神状態、精神障害の評価・予測と生活状況から危機状態のレベルを査定、(2)障害の特徴を捉え、関係性の中で当事者を理解して、現実検討を促し意志決定を支える技術、(3)偏見から当事者と家族が背負っている困難、家族支援や地域サポートが得られにくい状況に介入すること。

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被引用文献 (3)*注記

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