Y県下の介護保険施設に勤務する看護職が捉えた終末期(end-of-life)における意思決定の現状

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タイトル別名
  • Yケンカ ノ カイゴ ホケン シセツ ニ キンムスル カンゴショク ガ トラエタ シュウマツキ end of life ニ オケル イシ ケッテイ ノ ゲンジョウ
  • Decision-making of End-of-life in Elderly People at Facilities for the Aged in Y-Prefecture

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抄録

県内の介護療養型医療施設、介護老人保健施設、介護老人福祉施設で生括する高齢者の終末期における意思決定について、看護職の視点からその現状を明らかにする目的で、これら施設に勤務する看護職への郵送質問紙調査を実施した。その結果、以下が明らかになった。(1)回答者は全国の介護保険施設に勤務する看護職の属性と同様の傾向であった。(2)高齢者本人への終末期に関する希望確認を実施しているのは16.5%で、施設種類別に大差がなかった。(3)終末期の生活の場所の決定権は、高齢者本人が10.8%であった。(4)8割弱の看護職が意識的に話し合いに参加していたが、介護療養型医療施設では積極的に同席しない傾向にあった。これらから、高齢者の終末期における意思決定と権利擁護の判断や判断を支える科学的、倫理的な根拠に関して、介護保険施設の特殊性を考慮した継続教育が必要となることが示唆された。

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