タカアシガニの幼生飼育に関する研究(10) : 飼育個体の生残にみられた特徴

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タイトル別名
  • Studies on the larval rearing of the giant spider crab, Macrocheira kaempferi - X : Survival characteristics of reared individuals from hatching
  • タカアシガニ ノ ヨウセイ シイク ニ カンスル ケンキュウ(10)シイク コタイ ノ セイザン ニ ミラレタ トクチョウ

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抄録

タカアシガニ飼育研究20年間の記録を整理することにより,飼育技術の現況を検討した。累計で3,198個体の1齢稚ガニを得,飼育個体の最高脱皮齢は16齢,最長生残日数は1,350日であった。幼生期の通算の生残率は2.5%であった。ゾエアI期,ゾエアII期,メガロパ期,1齢稚ガニ,2~3齢,4齢以降の各ステージの生残率は各々64.2%,51.3%,7.7%,16.3%,54.6~68.6%及び72.2%以上であった。飼育個体の最高脱皮齢数と最長生残日数の年度別推移からみて飼育技術は着実な進展がみられたが,メガロパ期,1齢稚ガニの生残率が他のステージの生残率に比較して極端に低く,この時期の飼育条件に検討が必要である。

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