促成栽培用イチゴ新品種‘阿波ほうべに’の育成

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タイトル別名
  • Breeding of a new strawberry cultivar for forcing culture 'AWA HOBENI'
  • ソクセイ サイバイヨウ イチゴ シン ヒンシュ ‘ アワホウベ ニ ' ノ イクセイ

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抄録

徳島県の気候風土に適応し,本県主要品種‘さちのか’より大果で年内収量が多く,耐病性を併せ持つ促成栽培用イチゴ新品種を育成するため,‘さちのか’を子房親に,‘かおり野’を花粉親として交配し,得られた実生から「1202-4」を選抜した。2016年12月に‘阿波ほうべに’の名称で品種登録を出願した。本品種の特性は,草姿は立性で,草勢は強い。頂果房の収穫開始時期は‘さちのか’に比べて9日以上早い。平均果重は22gを超え大果である。収量性は高く,‘さちのか’に比べ3割程度の多収を示す。果形は円錐形で揃いが良く,果皮色は橙赤色で光沢がある。糖酸比は10以上を示し,食味は良い。果実硬度は‘さちのか’と同程度以上の硬さである。炭そ病に対して抵抗性を有するが,萎黄病は‘宝交早生’と同程度に発生する。

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