「教授学、カリキュラムに出会う」プロジェクトの到達点 --アメリカのカリキュラム研究とドイツ教授学の結節点をめぐって--

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  • 市川, 和也
    日本学術振興会特別研究員・教育方法学・発達科学コース博士後期課程2回生

書誌事項

タイトル別名
  • Research on "Didaktik meets Curriculum" Project: Focus on the Relation between Curriculum Studies and Didaktik
  • 「 キョウジュガク 、 カリキュラム ニ デアウ 」 プロジェクト ノ トウタツテン : アメリカ ノ カリキュラム ケンキュウ ト ドイツ キョウジュガク ノ ケッセツテン オ メグッテ

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説明

本稿では1990年代にヨーロッパと英語圏で行われた「教授学、カリキュラム研究と出会う」プロジェクトの到達点と課題を検討した。本稿では特に教授学とカリキュラム研究がどのように結びつけられて受容したかに注目した。アメリカの教育科学研究においては19世紀以来教師の実践を軽視する教育科学研究が台頭したという問題背景が存在した。そのため、アメリカはドイツ教授学における教師の自律性や、教授学の、生徒や歴史的状況、教材など具体的な実践の文脈に注目する解釈学的アプローチに注目した。その際にアメリカで受容されたのはクラフキーの教授学的分析であった。また、ドイツ語圏ではPISAによって教師の自律性が制限される中、シュワブの「実践的であること」を受容することで、現在の教育問題に取り組もうとした。このように双方が抱える問題に対する解決方法がカリキュラム研究あるいはドイツ教授学のなかに見出され、受容されていったといえる。

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