E. フロムの「目的」観の教育学的含意 --J. デューイの目的-手段論を手がかりにして--

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  • Educational Implications of E. Fromm's View of "Ends": Reference to J. Dewey's Idea of the Means–Ends Relationship

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20世紀のアメリカで活動したドイツ生まれの精神分析家エーリッヒ・フロムは、しばしばアメリカの思想家に言及し、フロイトの思想とデューイの思想に類似性を見た。従来の研究はこの点に着目することは少なかったが、フロムはデューイを人間主義的倫理学の主要人物として評価していた。そこで本研究は、フロムの思索の教育学的含意をより十全に理解するために、フロムとデューイの思想的連関に焦点を当て、フロムの「目的」観をデューイの目的-手段論を手がかりにして探求する。本研究はまず、フロムのデューイ解釈を検討し、両者の理論の類似点と差異を確認し、次にフロムの「人間の科学」が、「目的」を導出する方法を明らかにする。そしてフロムが、目的概念について、私たちが専念しなければならない問いそのものを変容させることを確認し、彼の代替的な目的追求の仕方を明示する。最後に本研究は、フロムの「目的」観が有する教育学的含意を提示する。

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