閉塞性大腸癌に対するbridge to surgeryとしての大腸ステントと経肛門イレウス管の比較検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Comparison of Short-and Long-term Outcomes After Insertion of Metallic Stent and Trans-anal Ileus Tube for Obstructive Colorectal Cancer as a Bridge to Surgery: A Retrospective Study
- ヘイソクセイ ダイチョウガン ニ タイスル bridge to surgery ト シテ ノ ダイチョウ ステント ト ケイコウモン イレウスカン ノ ヒカク ケントウ
- Comparison of Short-and Long-term Outcomes After Insertion of Metallic Stent and Trans-anal Ileus Tube for Obstructive Colorectal Cancer as a Bridge to Surgery: A Retrospective Study
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説明
【目的】閉塞性大腸癌に対し緊急手術を回避するbridge to surgery(以下,BTS)のための経肛門的滅圧法には大腸ステントと経肛門イレウス管があるが,BTSを目的とするステント留置には賛否両論があるのが現状である.本研究では,当院における大腸ステントと経肛門イレウス管の短期,長期成績を探索的に比較検討した. 【方法】当院で2011年1月から2016年12月までに閉塞性大腸癌に対してBTSのために経肛門的滅圧術を施行し,その後切除術を行った89例(ステント群:44例,イレウス管群:45例)の短期成績を比較した.長期成績はStage Ⅳを除く根治切除症例(ステント群:31例,イレウス管22例)で比較した.なおステントの保険収載時期により,ステント群は2012年4月以降の症例である. 【結果】ステント群では優位に滅圧成功率が高く(90.9% vs 66.7%,P=0.005),人工肛門が必要な割合が低く(6.8% vs 55.6%,P<0.001),術後在院日数も短かった(8.5日 vs 17日,P<0.001).根治切除症例においては,両群間で脈管侵襲の程度や再発率,全生存率に有意差は認めなかった.滅圧術の際に穿孔をきたした3例中(ステント群1例,イレウス管群2例),2例が腹膜播種再発をきたした. 【結語】閉塞性大腸癌に対するBTSのための滅圧法として大腸ステントは非常に有用であるが,穿孔の回避に細心の注意が必要である.
収録刊行物
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- 新潟医学会雑誌
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新潟医学会雑誌 132 (11-12), 389-396, 2018-12
新潟医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050285299745045888
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- NII論文ID
- 120006827073
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- NII書誌ID
- AA10826261
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- ISSN
- 00290440
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- HANDLE
- 10191/00051594
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- NDL書誌ID
- 030241495
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles