憲法改正の国民投票に新聞はどう向き合っているか : 朝日・毎日・読売の比較から

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  • ケンポウ カイセイ ノ コクミン トウヒョウ ニ シンブン ワ ドウ ムキアッテ イル カ : アサヒ ・ マイニチ ・ ヨミウリ ノ ヒカク カラ
  • The Newspaper Production Which Contemplated A Plebiscite on The Constitutional Amendment : Consideration of The Asahi,Mainichi,Yomiuri
  • ケンポウ カイセイ ノ コクミン トウヒョウ ニ シンブン ハ ドウ ムキアッテ イルカ:アサヒ・マイニチ・ヨミウリ ノ ヒカク カラ

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朝日新聞、毎日新聞、読売新聞について、憲法改正関連記事面積を1年間測定したところ、改憲派の読売よりも、9条堅持派あるいは改憲慎重派の朝日・毎日の面積の方が大きいことが判明した。それはなぜかを追究したのが本稿である。紙面に掲載された識者の数をはじめ、憲法改正の国民投票やデモ・集会を取り上げた記事など様々な点で量に開きがあることを確認した。報道する際のフレームの分析や、新聞報道量と受け手との関係を研究した「アジェンダセッティング(議題設定)理論」を組み合わせて考察し、朝日・毎日のフレームは側面的な議題が多様なため記事量が膨らむことが分かった。ただ、本稿は、安倍内閣の改憲発議前の局面に限っての調査結果であり、長期プロセスの中で記事量の逆転現象はあるのか課題は残る。同理論においては、本稿のようなメディア間の論調や量の違いを扱ってこなかっただけに、理論の裾野を広げた点で学術的な意義があると考える。

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