場面想定法を用いた「患者の立場に立つ」思考内容の検討

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タイトル別名
  • Study of the contents of thought about“putting myself in the place of patient”by the scene imagination method - Preliminary survey in nursing students -

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説明

本研究の目的は「患者の立場に立つ」という看護師の思考過程が看護に有用であるかを\n検証するための初段階として,看護学生の持つ思考内容を明らかにすることであった。看護系\n大学3年生60名を対象に,質問紙法にて紙面の看護場面(糖尿病患者の間食への対応場面)を\n提示してそれに対する回答を求めた。その結果,「『もし私が患者の立場だったら』と考えるこ\nとは患者の立場に立つことか否か」では,「肯定」が25名(41.7%),「否定」が16名(26.7%),\n「どちらともいえない」が19名(31.7%)であった。また,その3つのグループ毎に「患者が\n間食した原因の推測」「この場面での自分の対応予測」「患者の立場に立つに対する考え」にお\nけるサブカテゴリーの出現頻度を比較したところ,頻度の高いものが異なるという結果であっ\nた。このことから,「もし私が患者の立場だったら」に対する考え方の違いにより,原因推測\nや患者への対応,患者の立場に立つ思考内容に違いのあることが示唆された。

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