大学データの統計分析 : IRで用いた手法による考察

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  • ダイガク データ ノ トウケイ ブンセキ : IR デ モチイタ シュホウ ニ ヨル コウサツ
  • Statistical Analysis of University Student Data : A Study by the Methods Used in Institutional Research

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抄録

大学の「退学率」を公表したことで話題になった、読売新聞教育部(教育ネットワーク)編著『大学の実力』であるが、2019年度版をもって終刊した。“偏差値に捉われない大学選び”を掲げ、社会に一石を投じたのは評価すべきことであろう。もとより各大学の教育・研究や独自の魅力をさしおいて、偏差値で進学先を決めることは望ましい姿とはいえない。本稿の問題関心は、“『大学の実力』が社会に問うたものはもっと実り多い”との確信にある。従って「退学率」以外のデータからも、新たな知見が得られることを期待したい。さてグループ分けした大学群の6年間のデータ分析の結果であるが、①「退学率」はグループごとに格差はあるものの全体としては減少傾向にある、②「正規就職率」はグループごとに格差はなく近年は低下傾向にある、③「大学院進学率」ではグループごとの格差は大きく、近年、特に理工系就職での大学院重視傾向をみると、これに応じた対策が各大学で考慮されるべき、との結論を得た。

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