「イメージ奏法」を用いた音楽が心身に与える影響

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  • 「 イメージ ソウホウ 」 オ モチイタ オンガク ガ シンシン ニ アタエル エイキョウ

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抄録

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筆者らは、筆者武本が開発、確立させた「イメージ奏法」というピアノ演奏法を活用し、人間の感情に直接訴える音色の奏法の工夫を行い、演奏者が制作した「イメージ楽譜」や「イメージ映像」により、その音楽の内面を可視化した視聴覚融合の音楽の供与が心身に与える影響について検討してきた。その結果、演奏者は、「イメージ奏法」を行うことで、より楽曲から導かれた音楽の内容を顕在意識のみならず、潜在意識にまで伝えることができ、演奏者や聴衆への感情に影響を与えることが示された。さらに、「イメージ奏法」を集団教育で使用することで、他者の音楽の捉え方の違いへの気付きと多様性の受け入れを促進することが示された。一方、聴衆への効果は演奏のみよりも「イメージ奏法」を行うことにより、強い自律神経系への働き掛けがこれまでの研究で確認された1,2,3,4)。「イメージ奏法」を用いた音楽は獲得的レジリエンスとして身に付けられる可能性があり、「イメージ奏法」による音楽教育の重要性が確認された。

収録刊行物

  • Iris health

    Iris health 18 3-8, 2019-12-31

    愛知教育大学健康支援センター

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