情報の非対称性の解消に向けた中古マンション価格推定の取り組み
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説明
不動産業界はその特殊性からさまざまな課題を抱えている.多くの顧客にとって,不動産は高額商材であるがゆえに売買経験が乏しく,適正な価格を知ることが難しい.これは顧客と不動産業者との間の「情報の非対称性」と言われ,顧客が不動産業者に対して不信感を抱く一因となっている.一方,不動産業者にとって,物件は一点物であり真に同一の商材が存在しないため,価格査定は不動産エージェント(不動産営業)の経験に依存する属人的な業務となっている.これらの課題を解決するため,仕入れ・管理部門や営業部門に蓄積された売買価格や賃料,周辺のエリア情報などのビッグデータを元に,オンライン価格推定を行うAIを開発した.さらに,このAIをWebアプリケーションとして公開することで,物件を売却したい顧客にとって透明性の高い価格査定を実現した.本稿では,表記ゆれを含む住所データを解析可能な形にするための前処理技術と,中古マンション価格推定のために必要最小限の変数を用いたモデル構築技術を紹介するとともに,Webアプリケーションの開発に至る一連のプロジェクトから得られた知見をまとめる.
収録刊行物
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- デジタルプラクティス
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デジタルプラクティス 11 (3), 475-488, 2020-07-15
情報処理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050285299827578624
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- NII論文ID
- 170000183180
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- NII書誌ID
- AA1245124X
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- ISSN
- 21884390
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
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