複数プロダクトのエンタープライズアジャイル開発方法の提案と実践
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抄録
本稿ではチームを超えて複数のソフトウェアプロダクトを一括開発するエンタープライズアジャイル開発方法を提案し,実践した経験と評価を報告する.LeSS Hugeをはじめエンタープライズアジャイル開発方法は数多く存在し,日本国内においても事例が増えている.しかし,それらは既存の開発方法に則り1つのソフトウェアプロダクトに対してエンタープライズアジャイル開発方法を適用している.筆頭筆者が所属するヤフーにおいてはDevOpsの行動原理が組織全体に浸透しているが外部環境(ビジネス環境,マーケット等),内部環境(組織の方針,開発リソース等)の変化に柔軟かつ俊敏に対応するため複数の大規模プロダクトに並行してアジャイル開発を行う必要があると考えた.そこでスマートフォン向けアプリ「Yahoo!Map」,「Yahoo!カーナビ」,ブラウザ向けサービス「Yahoo!地図」を開発,運用する部門においてエンタープライズアジャイルの開発方法の1つであるLeSS Hugeをベースに複数ソフトウェアプロダクトに対応するエンタープライズアジャイル開発方法を提案し,実践した.その結果,組織の開発体制を柔軟に変更し,かつ,複数のプロダクトの開発を進めることにより短期にデリバリを実現した.本稿ではその実践結果から提案方法の有効性を示す.
収録刊行物
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- デジタルプラクティス
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デジタルプラクティス 11 (3), 569-588, 2020-07-15
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050285299827581568
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- NII論文ID
- 170000183186
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- NII書誌ID
- AA1245124X
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- ISSN
- 21884390
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- Web Site
- http://id.nii.ac.jp/1001/00206166/
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- article
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- データソース種別
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- IRDB
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