男子大学生の運動経験年数と脈圧

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タイトル別名
  • The relationship between the experience of sports activities and pulse pressure among male college students
  • ダンシ ダイガクセイ ノ ウンドウ ケイケン ネンスウ ト ミャクアツ

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説明

現代人が抱える健康に関する重要なリスクファクターとして、生活習慣病が挙げられる。従来、肥満や高血圧をはじめとする生活習慣病は運動不足や生活リズムなどの生活習慣の乱れが原因となって発症すると考えられてきた。中高年では脈圧は、心疾患や脳血管障害、腎不全などの危険因子として知られている。今回、大学生を対象に調査を行い、運動経験年数と血圧との関係を明らかにする目的で研究を行った。大阪河﨑リハビリテーション大学の学生1年生の18 ~ 22 歳に該当する男子47 名(平均年齢18.17 ± 0.48 歳)を対象に、運動経験年数、運動の種類に関するアンケート調査と身長、体重、体脂肪率、体格指数(BMI)、収縮期血圧、拡張期血圧の測定を実施した。その結果、各測定値については、運動経験年数による違いは見られなかった。しかしながら、運動年数が1 年未満の集団と比較して1 年以上の運動年数の集団は、脈圧が低い傾向にあり、特に運動経験年数10 ~ 12 年の集団は1年未満の集団と比較して有意に低い結果であった(p<0.05)。以上の結果より、幼少期から継続的に運動を行うことで心疾患などを予防できる可能性が示唆された。

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