聴覚障がい児のための教材・教具開発支援 : 認知処理特性を活かす言語学習

書誌事項

タイトル別名
  • Support for the development of teaching materials and equipment for hearing-impaired children : language learning by utilizing cognitive processing traits
  • チョウカクショウ ガ イ ジ ノ タメ ノ キョウザイ ・ キョウグ カイハツ シエン : ニンチ ショリ トクセイ オ イカス ゲンゴ ガクシュウ

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抄録

聴覚障がい児の教育的ニーズを把握するためには、聴覚障がい児の認知特性を把握することが必要である。さらに、認知特性に着目した自立活動の実践研究が必要である。本稿では認知特性のうち、短期記憶、ワーキングメモリ、同時処理、継次処理、視覚的注意に着目した教材を作成したので報告する。短期記憶課題は3 題、ワーキングメモリ課題は3 題、同時処理及び継次処理課題は9 題、視覚的注意課題は3 題を作成した。聴覚障がいに特化した教材を作成するためには、手話、指文字等を適宜組み入れることが重要である。本稿では、指文字を一部の課題に取り入れた。短期記憶から長期記憶に至るまでの教材・教具の作成、また、同時処理に含まれる空間能力、イメージ、意味処理、論理的思考、特に算数科図形問題において活用される空間能力等に関する教材作成についても、今後の課題である。ろう教育の専門性が問われている現在、子どものコミュニケーション、認知特性に応じた教材・教具のデータベースの構築も必要である。

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