錐揉みに於ける航空性の理論的根據

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  • Theoretische Grundlagen der Flugeigenschaften beim Trudeln

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「錐揉み」と名づけられる飛行機の運動のたあに起つた色々の災厄がまだ今日迄にすべて説明しつくされてゐるわけではない。故に錐揉み及舵の利きに就いてこれに影響を及ぼす諸分子を完全に通觀することの出来るやうな解析を試みた。迎角に依つて變化するやうな變數の尺度を導入すれば一時横風を無視して廻轉運動を進行運動から引き離して考へることが出来る。これによつて各一つの方向のモーメントの釣合状態を迎角と縦軸のまはりの廻轉速度との函数として表はすことが出来る。これに尚追加條件を入れゝば廻轉の釣合の可能性を表はすことが出水る。舵の利きを論じて普通の錐揉みと普通の操縦法が役に立たない所謂「災厄的錐揉み」(das Katastrophale Trudeln)とを完全に區別することが出來る。空氣力學的の影響の外に今迄まだ知られてゐなかつた縦軸のまはりのジヤイロモーメントの影響があることが明かになつてゐる。充分舵を利くやうにするにはどうすればよいかといふこと及操縦法に對すろ指示を與へてゐる。失速飛行に於ける補助翼の作用の解析の中の式に現在まだ研究中の論文に尚進んでこれを發展させてゐるものがある。舵を正しく作ることのうち昇降舵の寸法は錐揉みの要求も考へて航空性を害しないやうに純然安定の論點のみにしたがつてこれを定める必要がある。

資料番号: SA4415929000

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