女性高齢者に対する下肢触圧刺激の足部感覚および立位姿勢調節機能の影響

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  • ジョセイ コウレイシャ ニ タイスル カシショクアツ シゲキ ノ ソクブ カンカク オヨビ リツイ シセイ チョウセツ キノウ ノ エイキョウ

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抄録

[目的]70歳代の女性高齢者に対する下肢触圧刺激(以下,マッサージと略)の足部感覚および立位姿勢調節機能への影響を明らかにすることを目的とした.[方法]下肢触圧刺激は,20分間,足趾から下腿部を軽擦した.BMI,筋肉量,体脂肪率等の身体測定とともに,マッサージ前後には足部感覚機能(二点識別覚,温度感受性),立位姿勢調節機能(重心動揺,FRT),循環機能(血圧,皮膚温度,深部温度)などを測定した.研究は,大学倫理審査委員会の承認後,対象者に書面により同意を得て開始した.[結果]16名の女性高齢者(73.8±2.5歳)は,マッサージ後,足部の二点識別覚は縮小し,冷覚の申告温度は上昇した.重心動揺の総軌跡長が短縮し,深部温度,皮膚温度は上昇し,血圧は低下した.[考察]20分間のマッサージによって女性高齢者の足部感覚および立位姿勢調節機能が改善することが示唆された.

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