絵本に関する保育環境の課題 : 様々な子どもの発達を促すための絵本活用した保育

書誌事項

タイトル別名
  • Issues of childcare environment related to picture books

抄録

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絵本は、学校教育法第23条にも『日常の会話や、絵本、童話等に親しむことを通じて、言葉の使い方を正しく導くとともに、相手の話を理解しようとする態度を養うこと』という一文があるなど、教育・保育の中でも、環境として重要なもののひとつである。また、様々な研究においても、絵本の発達を促す効果が示されている。さらに、絵本は、定型発達の子どもだけではなく、配慮を要する子ども達の発達にとっても重要性が変わるものではない。本報告では、新・保育環境評価スケール(ECERS-3)を参考に絵本に関連する保育環境の観察・評価を行い、様々な 子どもの発達を促していくために必要な絵本に関する保育環境について整理することを目的とした。結果から、保育者による絵本の使用は現在よりさらに個別的な読み聞かせの機会を増やして行うことが望まれることや、子どもが絵本を落ち着いて読むことのできる環境の整備などをさらに進めていくことが、絵本に関する保育環境の充実にとって必要であることが示唆された。

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