小規模多機能住民自治によるローカルSDGsの実践─妙高市瑞穂地区における「地域の見える化」の実践知からの考察─

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  • ショウキボ タキノウ ジュウミン ジチ ニ ヨル ローカル SDGs ノ ジッセン : ミョウコウシ ミズホ チク ニ オケル 「 チイキ ノ ミエル カ 」 ノ ジッセン チ カラ ノ コウサツ

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新潟県では70年以上前から人口が減少している市町村もあり、県全体としても少子高齢化が進んでいる現状がある。特に、前期高齢者が減少し、後期高齢者が増加していくという高齢化の第2 幕と呼ばれる状況にあり、地域の持続可能性において大きな問題に直面している。国際的な目標として設定されているSDGsは、経済・環境・社会の統合的アプローチを行うことで、あらゆる人の「人権」の実現を目指したものである。そうした意味では、地域の持続可能性を高めるローカルSDGsの取り組みにおいて、住民がワガゴト化し、参加と協力によって地域課題を小規模ながらも解決していく小規模多機能自治の実践が大きな役割を果たすと考えられる。どのような場所に暮らしていても、能力を発揮し、自らの権利を獲得していくことは、SDGsの本質的である人間の安全保障の考え方に他ならない。そして、住民がワガゴト化するためには、「地域の見える化」を行うことで、地域の人が「決める」判断材料を作ることが不可欠である。「見える化」した結果から見えてきた「問い」を踏まえて、対話を積み重ね、未来づくりをしていくという点が重要である。

Journal

  • 事業創造大学院大学紀要

    事業創造大学院大学紀要 11 (1), 137-153, 2020-04

    新潟 : 事業創造大学院大学事業創造研究科事業創造専攻

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