日本語教育文法に求められるもの

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タイトル別名
  • Requirements for Japanese Pedagogical Grammar

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説明

本稿は日本語教育文法において求められる考え方について論じたものである。日本語教育文法は日本語学と日本語教育のかい離状況を受けて2000年以降主張されるようになったもので,日本語教育に直接役立つ文法記述を目指すものである。そこでは産出のための文法を優先すべきであり,そのためには,母語話者にとっての文法記述と非母語話者のための文法記述の違いを認識することが必要であり,具体的には,文法的類義表現の使い分けの記述に無標・有標の概念を導入することが効果的である。また,正の転移を奨励して負の転移を抑制する母語の知識を活かした文法記述が有効であり,その意味で,日本語教育文法の担い手として最もふさわしいのは非日本語母語話者であると言える。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050287142206808192
  • NII論文ID
    120006917866
  • NII書誌ID
    AA12600532
  • HANDLE
    10086/70012
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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