看護大学生におけるインターネット依存傾向とインターネット利用状況との関連

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  • カンゴ ダイガクセイ ニ オケル インターネット イソン ケイコウ ト インターネット リヨウ ジョウキョウ ト ノ カンレン
  • The Relationship between Circumstances of Internet Use and Tendency of Internet Addiction among Nursing Students

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目的:看護大学生のインターネット依存傾向と,生活習慣,対人関係,精神的健康度,インターネット利 用状況との関連について明らかにする. 方法:A大学看護学生 1 ~ 4 年生の223名に対し,無記名自記式質問紙調査を実施した.調査項目は,基本 属性,生活習慣,対人関係,精神的健康度(K6),インターネット利用状況,インターネット依存傾向 (Internet Addiction Test; 以下IAT),インターネットの利用目的とし,IAT得点と各項目との関連を分析した. 結果:回答者は170名で,回答に不備がない146名について分析した.IAT得点の平均(標準偏差)は37.9 (12.8)点で,ネット依存傾向(低)96名(65.8%),依存傾向(中)48名(32.9%),依存傾向(高)2 名 (1.4%)であった.IAT得点と関連が見られた項目として,朝食摂取頻度が低い(p=.031),家族満足度が 低い(p=.034),精神健康度が悪い(r=.304, p<.001),ネット利用時間が長い(r=.360, p<.001)人はIAT得 点が高かった.また,大規模掲示板閲覧(p=.006),Twitter投稿(p=.025),オンラインゲーム(p=.014), フリーマーケット閲覧(p=.026),ネットショッピング(p=.013)を常用している人はIAT得点が高かった. 結論:看護大学生のネット依存傾向は朝食摂取頻度,家族満足度,精神健康度,インターネットの利用時 間と関連しており,インターネットの利用目的による違いが見られた.

保健学研究, 33, pp.35-45; 2020

Journal

  • Health Science Research

    Health Science Research 33 35-45, 2020-07

    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科保健学専攻

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