夏秋雨よけトマト栽培における裂果軽減技術(2)

書誌事項

タイトル別名
  • Mitigation techniques on fruit cracking in tomato cultivation under rain shelter in summer and autumn
  • 夏秋雨よけトマト栽培における裂果軽減技術(第2報)
  • ナツ アキサメ ヨケ トマト サイバイ ニ オケル レッカ ケイゲン ギジュツ(ダイ2ホウ)

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説明

夏秋雨よけトマト栽培における裂果軽減対策について、遮光と水分管理について検討を行うとともに、トマトの生理生態について各種センサーとインターバルカメラを用いて調査を行った。1 裂果発生のメカニズム 未熟期の果実では、果実へ水が流入する午前中を中心に肥大していたため、早朝のかん水による果実への余剰な水の流入が裂果の要因であると考えられた。一方、完熟期の果実では、気温の変化によって果実が伸縮を繰り返していたため、温度変化(上昇)が裂果の要因であると考えられた。2 減光による裂果軽減効果 アルミ蒸着シートにより8月中旬以降に開花した果房を直接遮光することにより、10月以降の裂果が減少した。また、UVカットフィルムをハウスビニルとして使用することで、栽培期間を通じて裂果の発生を抑えることができた。3 トマトの吸水活動に沿った水分管理による裂果軽減効果 完全pF制御かん水施肥および11時の散水チューブかん水では、6時の散水チューブかん水(現地慣行)と比較して裂果を3~5割程度軽減できた。4 総合的な裂果対策技術 完全pF制御かん水施肥栽培および11時の散水チューブかん水とUVカットフィルムを組み合わせることにより、非UVカットフィルム下の6時の散水チューブかん水(現地慣行)と比較して裂果を6~7割程度軽減できた。

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