芳香族アルデヒドの空気酸化反応に関する研究-1 : ベンズアルデヒドの分解反応

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  • ホウコウゾク アルデヒド ノ クウキ サンカ ハンノウ ニカンスルケンキュウ
  • Air Oxidation of Aromatic Aldehyde. I. On the Degradation of Benzaldehyde

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抄録

Pyrolysis of benzaldehyde in the presence of air resulted in the formation of phenol, benzene, and benzoic acid. In this reaction, the yield of phenol was proportional to it of benzene, but inversevely propotional to it of benzoic acid

ベンズアルデヒドの空気酸化(反応温度235℃,反応時問120分問)を試み,つぎの結果を得た。 1)生成物はフェノール,ベンゼンおよび安息香酸であった。 2)フェノール生成あるいはベンゼン生成と安息香酸生成との問には競合関係があった。 3)フェノールおよびベンゼンの生成は空気存在下におけるベンズアルデヒドの熱分解反応によるものであった。また,パイレックスガラス管壁性状のこれら化合物の生成に及ぼす影響は殆んど認められないようであったが,ガラス管材質の変化は多少ともこの反応に影響を与えるようであった。

長崎大学教育学部自然科学研究報告. vol.27, p.23-26; 1976

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