幼児の内服の可否と母親の内服援助行動の関連,および内服援助行動に影響する要因

機関リポジトリ HANDLE Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • ヨウジ ノ ナイフク ノ カヒ ト ハハオヤ ノ ナイフク エンジョ コウドウ ノ カンレン,オヨビ ナイフク エンジョ コウドウ ニ エイキョウ スル ヨウイン
  • Oral administration of medication in preschool children, mother's support, and related factors.

この論文をさがす

抄録

目的:幼児は,内服の必要性が理解できず、薬の味やにおいなどで内服が困難となることがある.幼児の 内服には,援助者の認識や言動が服薬の可否に影響する.本研究は母親の幼児への効果的な内服援助行動 と母親の内服援助行動に影響を与える要因を明らかにすることを目的とした. 方法:対象はA病院または、B医院を受診した 2歳~6歳の幼児の母親143名とし,幼児の内服の実態と母親 の援助内容,育児ストレスについて自記式調査を行った.65名の対象者から有効な回答が得られた(有効回 答率45.5%).内服の可否により2群に分類し,関連要因を比較検討した. 結果:内服させる工夫では,飲める群の母親は「ほめる」が,飲めない群では「味を変える」が最も多 かった.また,飲める群の子どもの方が,母親の説明を理解していると認識されていた(p<.05).育児ス トレッサー尺度において,飲めない群の母親は,【子どもの特性因子】とその下位尺度「かんしゃくをおこ す」のストレッサーが有意に高かった(p<.05). 結論:内服について子どもに分かりやすく説明し,声掛けや励ましなどによって子どもの自律や自主性を引 き出すような関わりが重要であることが示唆された.

保健学研究, 32, pp.7-15; 2019

収録刊行物

  • 保健学研究

    保健学研究 32 7-15, 2019-09

    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科保健学専攻

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ