シニア学生の入学動機と入学後の学びの関連について : 質問紙調査の分析から

書誌事項

タイトル別名
  • About the Relevance of Entrance Motivation and After Admission Learning among the Over 50 Years Old Students : Analysis of Questionnaire Survey
  • シニア ガクセイ ノ ニュウガクドウキ ト ニュウガク ゴ ノ マナビ ノ カンレン ニ ツイテ : シツモンシ チョウサ ノ ブンセキ カラ

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抄録

神戸山手大学では、50歳以上の方が正規の学部学生として入学できるシニア50+制度を2008年にスタートさせた。本論文はシニア学生を対象に、大学入学の動機や経緯と大学入学後の学びや大学生活との関連性を考察するものである。 大学への入学動機や期待は学ぶことだけでなく、人間関係の広がりへの期待から「何もすることがないから」「何もしないでいると呆けてしまうので」といった入学動機の方まで多岐にわたっていた。シニア学生の入学の動機や期待と入学後の学びとの関連では、専門的な深い学びを動機にしている場合、大学での「学びの好循環」ともいえる特徴がみられた。しかし、一般教養的な学びを動機にしている場合、学びの面でも、また大学生の充実や人間関係の広がりの面でもあまり成果が出ない傾向がみられた。大学で新しい人間関係を動機としている人は、入学後の大学での学びにプラスの方向で影響があった。「何もしないでいると呆けてしまうと思ったから」のように入学動機が学び以外にある人の場合は入学後の学びそのものよりも大学生活全体の充実や若い学生や留学生との交流を楽しんでいることが示唆された。

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