甲武信ヶ岳周辺の亜高山帯針葉樹林におけるニホンジカの剥皮の影響

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タイトル別名
  • Effects of bark-stripping by sika deer in a subalpine coniferous forest in Mt Kobushigatake
  • コブシガタケ シュウヘン ノ アコウザンタイ シンヨウジュリン ニ オケル ニホンジカ ノ ハクヒ ノ エイキョウ

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抄録

奥秩父地域甲武信ヶ岳周辺のシラビソが優占する亜高山帯針葉樹林において、2009年から2018年にかけてのニホンジカの剥皮の影響について明らかにした。2018年の立木密度は2009年の66%に減少しており、特にオオシラビソの減少(44%)が顕著であった。優占するシラビソとオオシラビソは、両年とも剥皮されていない立木(剥皮率0%)が最も多かった。しかし、剥皮された立木は、シラビソは66本から114本、オオシラビソは13本から23本へと、ほぼ倍増していた。両種ともに、調査期間中に枯死した立木のうち、剥皮されずに枯死した立木(剥皮率0%)が約9割であり、立ち枯れによって枯死していたものが最も多かった。

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