愛媛県におけるネオニコチノイド剤抵抗性ワタアブラムシの発生と各種殺虫剤に対する感受性

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タイトル別名
  • Development of neonicotinoid resistance in the cotton aphid Aphis gossypii in Ehime Prefecture and susceptibility to various insecticides
  • エヒメケン ニ オケル ネオニコチノイドザイ テイコウセイ ワタアブラムシ ノ ハッセイ ト カクシュ サッチュウザイ ニ タイスル カンジュセイ

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抄録

ワタアブラムシの殺虫剤感受性検定手法として,市販の通気加工をしたプラシャーレを用いることにより,容器の加工等の手間が省け,寒天面を全面覆うリーフディスクにすることで,水処理区の生存率の向上が図られ,安定した検定が可能となった。愛媛県久万高原町のピーマンに寄生したワタアブラムシに対して,ネオニコチノイド剤は全般的に感受性の低下が進んでおり,感受性の低下はニトログアニジン系>ニトロメチレン系>ピリジルメチルアミン系の順に発達することが示唆された。有機リン剤,合成ピレスロイド剤,その他系統の剤は感受性の高い剤が多かった。粒剤処理の効果としては,アセタミプリド以外のネオニコチノイド剤の効果は低く,カーバメート剤,有機リン剤の効果は高かった。同じ成分同士で比較すると,粒剤に対する感受性と散布剤に対する感受性は正の高い相関が認められた。

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