ジベレリン生合成阻害剤トリネキサパックエチルによるスギ雄花の着花抑制

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  • Inhibition of male flower setting in sugi (Cryptomeria japonica) by trinexapac-ethyl, an inhibitor of biosynthesis of gibberellin

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抄録

スギ花粉症対策として、ジベレリン生合成阻害剤であるトリネキサパックエチルの地上散布による着花抑制について検討した。対照無処理区では、旺盛な雄花の着生がみられたが、トリネキサパックエチル処理区では雄花の着生は著しく減少し、有意な差が認められ、薬剤の効果が確認された。しかし、高濃度の処理区では枝先の変色および伸長抑制が認められた。枝先の変色は翌夏には回復したが、今後の経過を観察する必要がある。また、薬剤散布の有無や薬剤の濃度の違いが、林床植生へ影響を与える可能性は低いと考えられた。

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