英語教育からみた表現形式A and B とその含意をめぐって
書誌事項
- タイトル別名
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- Pragmatic Considerations to the Meaning and Use of an English Connective And in terms of English Education
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説明
本稿は、現代英語の接続表現の一つであるand に着目し、そのコンテクスト(場面、状況、文脈)に応じた振る舞いを、主として意味(特に含意)の面から観察し、その類義表現とも照らしながら、and が伝達しうる含意について考察する。英語教育・学習上、and のような、相対的に使用頻度の高い語彙ほど注意が必要で、安易に読み過ごしたり、話し言葉的な振る舞いと書き言葉的な振る舞いを混同して用いたり、表現効果を認識しそこなっている場合が往々にしてある。and を日本語感覚の「と」や「そして」のみで捉えていることが多いのもその一端であろう。英語のand は日本語のそのような語感をもちつつも、文脈や使い方に応じて、幅ひろく、異なる振る舞いをする。こうした点は、英語教育・学習の盲点にもなっているように思われる。接続表現and が持ちうる複数の含意を、学習者の視点で相互に関係づけ、それらを授業や学習によりよく資する方向で活かす可能性を共有したい。
収録刊行物
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- 鹿児島大学総合教育機構紀要
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鹿児島大学総合教育機構紀要 4 47-63, 2021-03
鹿児島大学
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050287462776383360
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- NII論文ID
- 120006993503
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- NII書誌ID
- AA12821280
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- HANDLE
- 10232/00031619
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles