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- 冉, 露芸
- 安徽大学
書誌事項
- タイトル別名
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- A Comparative Study of Chinese and Japanese in “-teiru” Form from the Characteristics of Chinese Tense
- チュウゴクゴ テンス ノ トクチョウ カラ ミル テイルケイ ノ ニッチュウ タイショウ ケンキュウ
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説明
母語転移により,中国語話者はテイル形の習得が特に難しいと言われている。そのため,中国語話者のために行う対照研究が少なくないが,ほとんどは中国語のアスペクト表現と日本語のテイル形との対応関係について考察している。しかし,日本語のテイル形はアスペクトとテンスの複合体であるのに対し,中国語は形式上ではテンスを表現しない。その事を考慮せずに対照研究を行うことが大きな問題だと言える。そこで,本稿では日中対照研究を通して,中国語のテンスの特徴を解明した上で,中国語話者がテイル形の「進行中」(過去)と「結果残存」(現在)を習得する過程における母語転移の働き方を再考察し,正解に辿り着くまでの発達パターンを予測した。その結果,中国語のアスペクト表現は言語発達の前期段階では明示的に影響を与えるが,テンスの習得こそ最終的に正解に辿り着くか否かの決定的な要因であるという可能性があると示した。
収録刊行物
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- 一橋日本語教育研究
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一橋日本語教育研究 (9), 31-45, 2021-03-31
ココ出版
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050287595677181440
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- NII論文ID
- 120007000819
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- NII書誌ID
- AA12600532
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- ISSN
- 24344788
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- HANDLE
- 10086/71522
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- NDL書誌ID
- 031569941
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- NDL
- CiNii Articles