難病看護分野における個人の生活の質評価法であるSEIQoL-DWの文献検討

書誌事項

タイトル別名
  • A Literature Study of SEIQoL-DW, a Method for Evaluating the Quality of Life of Individuals in the Field of Intractable Disease Nursing
  • ナンビョウ カンゴ ブンヤ ニ オケル コジン ノ セイカツ ノ シツ ヒョウカホウ デ アル SEIQoL-DW ノ ブンケン ケントウ

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抄録

難病看護におけるSEIQoL-DWの研究動向を明らかにし、SEIQoL-DW を活用したQOL維持・向上支援について検討することを目的に文献検討を行った。医中誌ver.5、Pub Med、CHINAHL Plus、CiNiiを用いて2007年(海外は1995年)4月~2019年10月までに発表された国内外の文献41本を検討した結果、SEIQoL-DWの信頼性や有効性が示唆された。対象疾患はALSが一番多く、次いで若年性PD、MSで、研究方法は、「他の尺度も実施し分析」が一番多く、次いで「経年的に実施し比較検討」「SEIQoL-DWの語りを質的に分析」であった。重要なキュー・ドメインは、特にソーシャルサポートとその自己認識の影響がQOLと相関していた。 本研究から、満足度が低いキューに焦点を当てた介入が主観的QOL向上につながること、SEIQoL-DWは単なる調査ではなくケアリングにもなり得ることが示唆され、難病患者支援の有益なアプローチであることが確認された。 難病は、症状の進行や抱える問題も多彩であり、より個別的な対応が求められる。今後、SEIQoL-DWを活用したQOL維持・向上支援についてさらなる探求が不可欠である。

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