プリペイド電子マネーに対する意識とICT 利用の実態 -地方と都市部の中学生の比較-

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  • The Awareness of Prepaid Electronic money and the Actual Situation of ICT Use Comparison of Junior High School Students in Rural and Urban

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説明

2017年に告示された技術・家庭科(家庭分野)の学習指導要領では、金銭の管理が新しく導入され、キャッシュレス化への対応が図られた。人々の生活スタイルは、生活に必要なさまざまなものやサービスといった資源へのアクセスの可能性によって形作られることから、キャッシュレス化時代を生きる子供に、家庭科の授業を通して人生の基盤となる金銭管理の力を身に付けさせるためには、地域の生活の実態を背景とした子供の消費行動を把握することが必要である。そこで、地方と都市部の中学3年生を対象に質問紙調査を実施した。結果、中学生のプリペイド電子マネーに対する意識とICT の利活用の実態には、地域差が存在すること、現金、電子マネーに関わらず金銭管理の機会が与えられていない傾向にあること、生活経験と正確な知識を結び付けた意思決定のための学習が必要であることが示唆された。キャッシュレス社会を生きることへの理解を促し、正しい知識を定着させるとともに、実際の消費生活で活用できるような教育方法の検討が課題である。

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