A Study on the Merchandising Price Policy ―Relationship between Price and Merchandise Strategy―

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  • 売価政策に関する研究 ―価格と商品戦略との関係―
  • バイカ セイサク ニ カンスル ケンキュウ : カカク ト ショウヒン センリャク ト ノ カンケイ

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マーチャンダイジングは,本来,商業経営における領域である。小売店の価格は,消費者に対して商品やサービスを提供する際の販売条件として捉えることができ,売り手側にとっても買い手側にとっても極めて重大な関心事である。 売価政策を研究するにあたっては,価格と品質とのあいだには絶えず関連性を持っており,価格については価格だけを,あるいは品質については品質だけを,それぞれを個々に捉えてみても,経済的にはあまり意味がないと言える。売価決定にあたって考慮すべき要因としては,基本的に「需要」,「コスト」,および「競争」の3つに大別され,どれを重視するかによって,販売価格が決定される。 店内におけるマーチャンダイジングでは,どこの売り場をどのようなネーミングで標記して編集するか,どんなコンセプトで商品を集積して売り場展開をするのか,慎重に判断することが求められている。売るべき魅力のある売り場や商品を揃えることであり,売り場や商品をいくつ陳列させることができるかが重要である。 マーチャンダイジングの課せられた使命の一つとしては,品揃えで売れ筋を編成することにある。小売業では,競合他店に対して,どのようにして差別化をして,顧客満足に繋げることができるかである。品揃えでは,販売目的による特性として,「売れ筋商品」,「売り筋商品」,「見せ筋商品」の3つに区分して説明した。しかし,小売業の販売活動にとっては,売れ筋商品や売り筋商品のような効率のよい商品だけで品揃えすることは,売り場を展開するうえで不可能である。 本稿は,小売業における売価政策と商品戦略との関係について,マーチャンダイジングの領域の一部門として捉え,健全な商業経営(commercial management)を成功させるための効果的な活動について研究を試みて,論じたものである。

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