地域高齢者を対象にした身体組成を用いた研究の動向

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タイトル別名
  • Trends on Body Composition for Community-dwelling Older Adults
  • チイキ コウレイシャ オ タイショウ ニ シタ シン タイソセイ オ モチイタ ケンキュウ ノ ドウコウ

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抄録

【目的】高齢者の要介護状態の要因としてサルコペニアなどが取り上げられ,高齢者の筋肉量に着目した研究がなされている.本研究では地域高齢者を対象に身体組成と体成分を用いた研究の動向を明らかにすることを目的とした. 【方法】文献検討を行った.医学中央雑誌webを用いて「身体組成」「体成分」「筋肉量」「体脂肪率」「たんぱく質量」「ミネラル量」「BIA法」「DXA法」をキーワードとして症例報告以外の最近5年間の原著論文で65歳以上を絞り込んだ.検索の結果29本の文献を対象に,論文で説明された研究の研究デザイン,研究のエビデンスレベル,研究期間,対象者,介入方法,身体組成測定方法,研究の独立変数,比較対照群,従属変数,明らかになったこと,発行年を抽出した. 【結果】総数29本の文献のうち,介入研究は4本,観察研究は25本であった.独立変数として用いた閉じこもり,骨密度が低い,フレイル,身体組成等にリスクのある群がコントロール群に対して従属変数の値がよくない結果を示すか,違いがみられないといった結果を示した. 【考察】この5年の間において身体組成や体成分にかかわる高齢者が抱える課題として身体面の疾患に関することから社会的側面まで着目されるようになっていることが示唆された.

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