秋ダイズにおける乾物生産と栽植密度との関係

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タイトル別名
  • On the relation between dry matter production and plant density in autumn type soybeans
  • アキ ダイズ ニ オケル カンブツ セイサン ト サイショク ミツド ト ノ

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抄録

秋ダイズの収量成立過程を群落における乾物生産の面から解明するため、「アキヨシ」を供試して、栽植密度を疎(3.3個体/㎡)、中(6.6個体/㎡)、密(13.2個体/㎡)とした3区について実験した。 作物体の生育状況をみると、個体あたりでは密植になるほど主茎長は大となったのに反し、分枝数、総節数、総葉数、総莢数、子実数、各器官の乾物重は小となったが、単位土地面積あたりでは概して相反する様相を呈した。 乾物生産構造は各区とも広葉型の特色を呈し、光合成系は生育が進むに従い、一方では密植になるほど下層位での分布が少なくなる傾向が認められ、群落内相対照度の分布と密接な関連を示していた。 収量構成要素のうち、総莢数は栄養生長期の、また稔実莢歩合は登熟初期の乾物生産とそれぞれ密接な関連を有していると考えられた。 以上の諸点より、本実験における密植区は子実収量からみた栽植密度の限界に近いことがうかがわれた。

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