なかま鬼における援助行動が児童の援助自己効力感に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effects of helping behavior in a game of tag on children's helping behavior related self‐efficacy
  • ナカマオニ ニ オケル エンジョ コウドウ ガ ジドウ ノ エンジョ ジコ コウリョクカン ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

本研究の目的は児童の援助行動に注目した鬼遊び(なかま鬼)を体育授業において実施し、児童の援助自己効力感の変容を確認すると共に、その変容に鬼遊びにおける援助行動が及ぼす影響を明らかにすることであった。本研究の結果、鬼遊びの種類に関係なく、鬼遊びへの参加を通じて児童の援助自己効力感が高まることを示す結果が得られた。なかま鬼は援助自己効力感を高める上で一定の役割を果たすと考えられるが、本研究の結果はなかま鬼自体が援助自己効力感に及ぼす影響はそれほど大きくないことを示していた。またなかま鬼では非常に多くの援助・被援助行動を経験できるものの、なかま鬼実施後の児童の援助自己効力感を説明するのは、なかま鬼実施前の援助自己効力感及び児童の援助行動に対する主観的評価であった。本結果から、援助自己効力感の変容には援助行動の実数ではなく、援助行動の頻度に対する児童自身の認識が影響を及ぼす可能性が示唆された。

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