子育て貧困世帯の生活状 : 全国 2,000 余世帯の集計結果から

書誌事項

タイトル別名
  • コソダテ ヒンコン セタイ ノ セイカツ ジョウキョウ : ゼンコク 2,000 ヨ セタイ ノ シュウケイ ケッカ カラ
  • Living conditions of relatively poor child-rearing households : Nationwide-study from more than 2,000 households

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抄録

目的:子育て中の相対的貧困世帯の生活状況を,非貧困世帯との比較で明らかにする。対象と方法:全日本民医連に加盟する医療機関の共同組織加入者を対象に,3歳から中学生までの児を育てる世帯に対し生活に関するアンケートを実施した。結果:有効回答 2,398 のうち,228(9.5%)は相対的貧困世帯であった。貧困世帯の特徴は,(1)死産が多い,(2)スマートフォン(スマホ)環境は貧困と非貧困で差がない,(3)母親はパートナーと比べ自分を後回しにする,(4)母親のうつの割合が高く脂質代謝異常の割合が低い,(5)母親の肥満及び痩せの割合が高い,(6)子ども時代の経済的困難や体罰の経験が母親に多い,(7)選挙に行かない,(8)貧困概念は所得に関わらず共通していた,などであった。考察:今回の調査で「どちらかといえば不幸」以下だと自らを評価した貧困世帯の母親はわずか 15% であった。ケイパビリティー最適化が貧困問題解決の鍵であるが,その難しさも改めて確認された。

全国調査

アンケート

子どもの貧困

子どもの権利

ケイパビリティー

identifier:SH000900010957

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