フレーベル思想における成長・発達の原点としての乳幼児期

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  • フレーベル シソウ ニ オケル セイチョウ ハッタツ ノ ゲンテン ト シテ ノ ニュウヨウジキ
  • The Infant Period as the Origin of Growth and Development in Froebel's Thought

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抄録

本論文では、フリードリヒ・ヴィルヘルム・アウグスト・フレーベル(FriedrichWilhelm August Frobel 1782-1852)が『人間の教育』(1826)でフレーベルが重視している「合一(Einigung)」と「分離(Trennung)」、および『母の歌と愛撫の歌』(1844)において重視している「一致」と「分離」の問題に注目しながら彼の成長・発達論に迫る。そこでは、幼児をどう捉えるかという地平から展開される人間学的な成長・発達論が見出された。フレーベルの成長・発達論はこれまで、「子どもを教育する」ことへの関心から、彼が呈示した教授法とともに多く語られてきた。しかし「自分自身を教育する」ことの重要性を明らかにしようとするフレーベルが、繰り返し強調する〈乳幼児期の意味〉についてはほとんど語られてこなかった。本稿では、フレーベルが「合一」、「分離」を動的に経験しながら成長する人間の原点に、乳幼児期を位置付けていることについて考察したい。

合一

一致

分離

乳幼児

少年

identifier:DK003900002959

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