戦前期の青年団「塩根川向上会」の記録にみる「満州」および「満州移民」

書誌事項

タイトル別名
  • センゼンキ ノ セイネンダン 「 シオ コンガワ コウジョウカイ 」 ノ キロク ニ ミル 「 マンシュウ 」 オヨビ 「 マンシュウ イミン 」
  • The frontier called Manchuria : Truough the records of a youth group, SHIONEGAWA KOUJYOU-KAI

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抄録

「塩根川向上会」というのは、昭和3年春、山形県最上郡及位のぞき村塩根川部落(現真室川町及位地区塩根川)に、当地の若者数名が国の青年団政策の外で自主的に創設した、地域密着型の青年団である。この青年団は、会の活動理念を記した「礎」や「会員名簿」、「会計簿」・「文書往復綴」など、大正13年度末から昭和30年代までに38種類の活動記録を遺した。筆者はそれらを『塩根川向上会記録群』と題して分類し分析を試みた。その結果、「満州事変」以降、「満州」や「満州移民」に関する文書が出現・増加し、それとともに同会からも12名の若者が「移民」として「満州」へ渡ったことが判明した。筆者の研究課題は、戦前期の日本の政治・経済的背景を踏まえ同会の組織と性格とを究明することである。本稿は、そのための作業の一環として、同会の若者たちが「満州移民」を選択した過程を示すと思われる記録を、『塩根川向上会記録群』から抽出し纏めることを目的に作成したノートである。

青年団

「塩根川向上会」

「満州」

「満州移民」

「大八洲開拓団」

identifier:DB004300007849

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