菩薩道から見たクローン人間の意味

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  • ボサツドウ カラ ミタ クローン ニンゲン ノ イミ

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抄録

これまでクローン人間という存在は、映画やアニメーションなどの空想世界のイメージでしかあり得なかった。しかし、クローン羊「ドリー」の誕生は同じ哺乳類に属している人間にも生殖技術としてのクローン技術を応用することが可能になったことを示している。本論ではクローン技術を人間に応用する時に生じる問題を、従来の文化的社会的定義と親子間で同じ遺伝子を求めようとする動きに照らしつつ、二人の仏教者の発言をもとに考察した。そして、クローン人間も不妊治療の一つであり、それは親子関係の多様化を意味している。日常生活の規範として仏教を採用している人々は、生まれ方の違いによって態度を変えずに接することが必要であり、それは大乗菩薩道を修めることにつながる。

クローン人間

生殖技術

遺伝子

親子関係

identifier:DO003200006408

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